あなたは朝起きて二日酔いだったら何を食べますか。二日酔いの改善に効果的な食べ物はたくさんあります。

そんななか、カレーライスを食べる人はいるでしょうか。

私は二日酔いのときは、基本的には体に優しいものを食べるようにしています。しかし、時々、カレーに限らず、牛丼やパスタのように、明らかに食べるのがしんどいものを食べたくなることがあります。

実はカレーを食べることで、二日酔いの改善に効果がある成分を摂取することができます。

ここでは、カレーが二日酔いの改善にどのように関わるかについて説明します。

カレーのルーに含まれる二日酔いの改善に効果的な成分

まずは、カレーのルーに含まれる二日酔いの改善に効果的な成分について説明します。

クルクミン

あなたは「ウコン」という植物を知っているでしょうか。お酒をよく飲む人は、「ウコンの力」という飲み物でウコンの名前を知っている人もいると思います。

また、ウコンは英語でターメリックと呼ばれます。料理に使うスパイスとして聞いたことがある人もいるかもしれません。

ウコンには以下の3種類が知られています。

  • 秋ウコン
  • 春ウコン
  • 紫ウコン

このなかで、二日酔いの予防に最も効果があると言われているのが秋ウコンです。秋ウコンには二日酔いを予防する成分が3種類のなかで最も多く含まれています。

その有効成分の1つが「クルクミン」です。ウコンに含まれるクルクミンには、血液中のアルコールの濃度を下げたり、二日酔いの症状を軽減してくれたり効果があります。

そして、カレーの色は黄色です。実はカレーを黄色にしている成分の一部はクルクミンなのです。すなわち、カレーを食べることでクルクミンを摂取することができます

では、カレーを食べることでどのくらいの量のクルクミンが摂取できるのでしょうか。実際は、カレーに含まれるクルクミンの量はウコンのサプリメントと比べると多くありません。

標準的なカレーライス1人前に含まれるクルクミンは約5mgと言われています。インドカレーのような本格的なカレーにはクルクミンが多く含まれ、レトルトのカレーではやや少ないです。

一方で、ウコンの力とウコンのサプリメントに含まれるクルクミン量は、それぞれ30mg、60mgです。

実際にウコンの力とウコンのサプリメントに含まれるクルクミンの量を下の図で示します。

このように、カレーには二日酔いの改善に効果があるクルクミンが含まれていますが、サプリメントと比べるとその量は多くありません。

カレーのルー以外から栄養素を摂取する

カレーを食べるときに、ルーだけを食べるということはないでしょう。いろいろな具材を入れると思います。

また、カレーライス、カレーうどん、カレーそば、カレーヌードル、カレーパンなど、カレーのルーを何かと合わせて食べるはずです。

続いて、カレーのルー以外から摂取できる栄養素について説明します。

具材から二日酔いの改善に効果的な栄養分を摂取できる

カレーに入れる具材の種類によっては、二日酔いの改善に効果的な栄養分を摂取することができます。

具体的には豚肉じゃがいも玉ねぎなどです。

豚肉にはビタミンB1が豊富に含まれています。そして、ビタミンB1はアルコールやアセトアルデヒドの分解で消費されます。

また、じゃがいもにはビタミンB1とビタミンCが含まれます。ビタミンCもビタミンB1と同様に、アルコールやアセトアルデヒドの分解で消費される栄養素です。

そして、玉ねぎに含まれるアリシンは、ビタミンB1と結合することで、ビタミンB1の吸収をよくする働きがあります。

ほかにも、スープカレーにすることで、いろいろな野菜を入れることができます。

具材の種類や量によって摂取できる栄養分は変わってきます。具材を適切に選択することで、二日酔いの改善に効果的な成分を摂取することができます。

炭水化物(糖分)が含まれる

二日酔いのときは、血糖値が下がっていることが多いです。それは、アルコールを飲んだことによる影響です。

アルコールは体の中に入ると肝臓で分解されます。そして、肝臓はアルコールの分解以外にも、人間が生きるために必要な働きを多くしています。

肝臓の働きの1つに「糖分の生成」があります。肝臓は血液の中の糖分が減ると、肝臓に蓄えていた糖分を放出して、血糖値を上げる働きを担っています。

ところが、アルコールが体内に入ると、肝臓はアルコールの分解を優先するようになってしまいます。その結果、糖分の生成がおろそかになってしまい、血糖値が下がってしまいます。

したがって、二日酔いのときは血糖値が下がっていることが多いです。

カレーを食べるときは、ルーだけでなく、ご飯、うどん、そば、パンなども一緒に食べると思います。

これらには炭水化物(糖分)が含まれているので、血糖値を上げることができます

水分を摂取する

例えばカレーライスを食べるとき、ただひたすらカレーライスだけを食べることはないと思います。

少し食べると水分を摂り、また少し食べると水分を摂ると思います。このように、カレーを食べることで、水分も同時に摂取することができます

二日酔いのときは体が脱水状態になっています。これはアルコールを飲むことで、尿量が増えて、体の中の水分量が減るためです。

したがって、二日酔いのときは水分を摂取して、脱水を改善する必要があります。カレーに限った話ではないですが、食事と一緒に水分を摂ることは、二日酔いの改善に効果的です。

実際に二日酔いのときにカレーを食べると、二日酔いを治すことができるか

ここまで、カレーに含まれる二日酔いの改善に効果的な成分、カレーを食べるときに一緒に摂取できる栄養分について説明しました。

では実際に二日酔いのときにカレーを食べると、二日酔いを治すことができるのでしょうか。

実験のために、二日酔いの朝にカレーライスを食べてみました。その効果は、確かに何もしないより二日酔いの回復は早かったです。

カレーライスには二日酔いの改善に効果的なクルクミン、ご飯(糖分)が含まれています。

また、このとき食べたカレーにはじゃがいも、玉ねぎも含まれていました。

そして、私はカレーライスを食べるときは一緒にお茶を飲みました。実際にそのとき食べたカレーライスの写真は下の通りです。

図(カレーライスとお茶の写真)

これらの成分が、多少なりとも二日酔いの症状軽減に役立ったと考えられます。

ほかのカレーうどんやカレーラーメンなどは試していませんが、おそらく同じような効果はあると思います。

このようにカレーを食べることは、二日酔いの改善に効果的といえます。

二日酔いのときにカレーを食べるのは、現実的には難しい

では、実際に二日酔いのときにカレーが食べられるでしょうか。ちなみに私は、二日酔いになって毎回カレーを食べようとは思いません。

その理由は、食べるのがしんどいからです。

私の場合は、二日酔いのときは吐き気と倦怠感に襲われます。さきほどの実験でも、食べるのはしんどかったです。

また、頭痛や気持ち悪い状態では、カレーを見るだけでも苦痛を感じる人もいると思います。

さきほど紹介したクルクミン、糖分、ビタミンB1、水分などは、カレー以外でも摂取する方法はいくらでもあります。

クルクミンはウコンのサプリメントから摂取できます。糖分もご飯だけでなく、お粥やスポーツドリンクから摂取できます。ビタミンB1もお酒を飲む人向けのサプリメントが売られています。

また、朝起きて二日酔いの状態でカレーを作るのは、気が進まないのではないでしょうか。特に私のように普段から料理を全くしない人は、レシピを渡されても無理だと思います。

食べるとすればレトルトカレーを食べたり、CoCo壱番屋や松屋に行って食べたりするのが楽でしょう。

カレーを食べることで二日酔いは改善します。しかし、現実的には、ほかの方法で二日酔いの改善を図った方がよいかもしれません。

ランチでカレーを食べることで、お酒を飲んだ次の日の二日酔いを予防できるか

ここまで、カレーには二日酔いの改善に効果があるクルクミン、糖分、ビタミンB1、ビタミンCを摂取できることを説明しました。

そして、二日酔いのときにカレーを食べるのは、現実的に難しいと思います。

では、お酒を飲む前にカレーを食べることは、二日酔いの予防に効果があるのでしょうか。

飲み会の直前にカレーを食べる人はいないと思います。また、自宅での晩御飯がカレーの場合は別ですが、居酒屋でカレーを注文することもまずないと思います。

そこで、昼食にカレーを食べることで二日酔いを予防、軽減できるかについて検証してみました。

検証の結果は、二日酔いの予防効果はほとんど感じませんでした

ではなぜ効果を実感できなかったのでしょうか。私なりの分析について説明します。

まず、カレーに含まれるクルクミンの量はウコンのサプリメントと比べて少ないです。

カレー1人前に含まれるクルクミンの量は約5mgです。それに対して、クルクミンが摂取できるサプリメントでは、1回で60mgのクルクミンが摂取できます。

また、カレーと一緒に食べるご飯やうどんに含まれる炭水化物(糖分)は、夜お酒を飲むころには体に吸収されて、ほとんどが体で利用されてしまっています。

血糖値は食後は急上昇しますが、一般的には次の食事までには元に戻ります。昼に食べた炭水化物(糖分)が、夜お酒を飲むときや、お酒を飲んだあとの血糖値を上げてくれることはありません。

これらの理由で、昼食にカレーを食べても二日酔いの予防効果はほとんどなかったと考えられます。

まとめ

ここでは、カレーが二日酔いの改善や予防にどのように関わるかについて説明しました。

カレーを食べると、二日酔いの改善効果があるクルクミン、血糖値を上げる炭水化物(糖分)、具材からビタミンB1、ビタミンCなどの成分を摂取できます。

また、カレーによる二日酔いの予防効果について検証してみましたが、期待していた効果は得られませんでした。

カレーには二日酔いの改善に効果的な食べ物です。しかし、これらの成分が摂取できるとはいえ、二日酔いのときにカレーを食べるのはしんどいと思います。

二日酔いの改善に効果的な成分は、サプリメントやおかゆなどの、もっと食べやすいもので摂取することができます。

二日酔いのときにカレーを食べるのであれば、そのときの体調と相談しながら食べるのがよいでしょう。