朝起きて二日酔いだったら、「仕事に行きたくない」と思ったことは誰もがあるでしょう。頑張って出勤しても、「きつい」「早退したい」と思いながら1日過ごすことになります。

しかし、「今日は二日酔いなので仕事を休みます」と職場に連絡をすると、怒られるのは目に見えています。そこで様々な言い訳を考えて、いかに怒られないかについて研究したことがある人もいるでしょう。

けれども、仕事に行けるかどうかもわからないような状態で出勤しても、仕事にならない可能性が高いです。無理して出勤することで、いつもなら絶対にしないような失敗をしてしまい、逆に迷惑をかけてしまうようなこともあります。

ここでは、もし二日酔いで仕事に行く場合、何に気をつけなければならないか、仕事を休む場合はどうするのがよいか、遅刻するとどうなるのかについて、私の実体験も含めて説明します。

※この記事の内容は、二日酔いで出勤したり、二日酔いで仕事を休んだりするのを推奨するものではありませんのでご注意ください。あくまで二日酔いになるほどお酒を飲まないのが社会人としての常識です。

二日酔いで出勤するときの注意点

二日酔いの朝は、しんどすぎて動けないことも珍しくありません。しかし、現実はそう甘くなく、どんなに気持ち悪くても、どんなに頭が痛くても出勤しなければならない場面は多いです。

そのようなときに、何に注意しなければならないかについて説明します。

絶対に車を運転してはいけない

二日酔いのときは、まだ体の中にアルコールが残っていることがあり、車を運転すると、酒気帯び運転になる可能性があります。

お酒を飲んだ直後に車の運転をするのは、論外です。例えば、朝までお酒を飲んでオールをしたあとに運転をすると、絶対に酒気帯び運転になります。

しかし、お酒を飲んで、睡眠をとった後であっても、酒気帯び運転になることがあるので注意が必要です。

下は、実際私がお酒を飲み始めてから翌日の朝まで、アルコールチェッカーを使ってアルコール濃度を測定した結果を表したものです。

私が持っている機械は、血中のアルコール濃度を算出するものだったので、その結果から呼気中のアルコール濃度を計算したものも載せています。なお、酒気帯び運転の基準は、呼気中のアルコール濃度が0.15mg/L以上です。

このときは21時にお酒を飲み終えて、21時半に寝ました。その後2時半に目が覚めたときに測定しました。この時点で飲み終えてから5時間が経過していましたが、測定結果は酒気帯び運転の基準(0.15以上)を超えていました。

朝起きたときは、体のだるさはありましたが、測定結果は全く問題ありませんでした。もし、お酒の飲み始めが遅かったり、これ以上のお酒を飲んだりしていると、朝起きても酒気帯び運転の基準を超えていた可能性があります。

また、深酒をすると、どうしても寝るのが遅くなってしまいがちです。そうなると、翌日は睡眠不足にもなっているので、運転中に眠気を感じやすくなります。寝不足で、眠い状態のまま運転することも避けなければなりません。

そして、会社によっては、会社独自の規定を設けているところもあります

例えば、仕事で車を運転する人(バスの運転手、タクシー運転手など)は、出社時に呼気のアルコールチェックをしているところも多いと思います。

また、私が以前働いていた会社では、プライベートであっても酒気帯び運転が発覚すると懲戒解雇扱い(いわゆるクビ)になると言われていました。

このように、二日酔いのときは、まだ酒気帯び運転の規定に引っかかる場合があります。また、二日酔いのときは集中力も低下しているので、事故を起こすリスクは高くなっています。したがって、二日酔いのときには車の運転をしないようにしましょう

下を見ながら作業をすると、吐き気が悪化する

これは私の経験則の話になります。二日酔いのときは、下を向いて作業をしていると吐き気が悪化することがあります。この話は私の周りの人に聞いても「同じような経験をしたことがある」という意見を聞くので、よくある話かと思います。

私は、薬剤師として働いています。薬剤師の仕事の1つに、「監査」というものがあります。監査の仕事内容は、他者が準備した薬の内容が正しいかを確認することです。

患者さんの中には、1回に10錠以上の薬を飲むような人もいます。そのような人には「一包化」という作業をして、1つの袋の中に1回分の薬を入れます。下の図は、薬を一包化した状態の写真です。

監査をするときは、これらの薬の色、表面に印字されている文字から正しいものが入っているかをチェックします。この作業は、かなり集中力が必要です。

私は二日酔いのときに下を見ながら監査をしていると、徐々に気持ち悪くなってきたことがあります。そのときは、いろいろと体勢を変えて、最後は椅子に座って、斜め上を見ながら監査をしていました。この方法が一番楽でした。

なお、なぜ下を見て作業をすると気持ち悪くなるかについては、原因はわかっていません。下を見る時間が長いような仕事はほかの人に代わってもらうなど、無理のない範囲での業務内容の調整をしてもよいかもしれません。

酒臭い

朝出勤したときに、「この人酒臭い」と感じたことはないでしょうか。自分が酒臭いのはあまり気になりませんが、他人が酒臭いのは気になります。

頭が痛かったり、気持ち悪かったりしても、それ自体で人に迷惑はかけません。しかし、においは周囲の人を不快にさせます。

もし、お酒臭い状態で出勤するのであれば、少しでも周囲ににおわないようにした方がよいでしょう。

そのときの方法で、私が実践して効果があった対処法は以下の3点です。

  1. 口臭を除去するものを食べる
  2. マスクをする
  3. 朝起きてシャワーを浴びる

1については、酒臭いのを隠してしまう方法です。私はブレスケアを愛用しています。味がついているので、食事の代わりのような感覚で食べることもあります。ブレスケアは、下の写真ようにいろいろな味が売られているので、食べられそうなものを選ぶとよいです。

また、これはまれな例かもしれませんが、ブレスケアの食べ過ぎには注意が必要です。

私はかつて、二日酔いのときに、少しでもにおいを隠そうと、ブレスケアを何粒も連続して食べていました。その結果、最終的にはブレスケアの味で気持ち悪くなってしまい、トイレに駆け込んだこともあります。

ブレスケア以外にも、口臭を除去するための医薬品も売られています。私の家の近所にあるドラッグストアには、以下のようなものが売られていました。こちらは医薬品として、口臭の除去効果が認められているものです。

そして、においで酒臭さを隠す方法に、香水を使用する人もいるかもしれません。しかし、香水を使うのはやめた方がいいです。なぜなら、酒臭い状態に香水のにおいも加わって、周囲の人を余計に不快にさせる可能性があるためです。

2はにおいが外に漏れないように、口をマスクで覆ってしまう方法です。一番楽なのはこの方法です。

私は病院で働いているので、日頃からマスクをしています。しかし、医療関係以外の会社であれば、職場にマスクが置かれているところは少ないのではないでしょうか。

マスクはコンビニでも売られているので、出勤の途中に購入することもできますし、種類も豊富にあります。

最後に3について説明します。

人は夜寝ている間に汗をかきます。その汗の中には微量ですが、二日酔いの原因であるアセトアルデヒドなどが含まれます。そしてこれらの物質は、二日酔いの人から出るあの独特なにおいの原因となります。

朝起きてそのまま家を出ると、体の表面ににおいをまとったまま外出、出勤することになります。シャワーを浴びて、これらのにおい物質を洗い流すことで、体から発せられるにおいはある程度軽減します。

ちなみに私は朝必ずシャワーを浴びます。それは、どんなに二日酔いで気持ち悪くても必ずすることです。体にまとわりついているものがとれるので、シャワーを浴びるとスッキリします。

そして、このときはお風呂に入るのは避けた方がいいです。なぜなら、心臓に負担がかかるためです。全身が急激に温められるので、血管が広がり、心拍数が急上昇します。

特にもともと心臓が弱かったり、心臓の動きが乱れたり(医学的には不整脈と呼ぶ)している人は要注意です。

汗を流すのであれば、ぬるめのシャワーを短時間だけ浴びるのがよいです。

私はかつてドラッグストアでアルバイトをしていたとき酒臭いのが問題になり、仕事をさせてもらえなかったことがあります。

このときは、遅刻はしませんでしたが、出勤直後に店長から「酒臭いから1時間待機して。その間にできる対策をやって」と言われました。私は1時間の間に、ブレスケアを食べたり、少しだけ飲み物を飲んだりし、マスクも購入しました。最後は店長に息をチェックしてもらい、何とか仕事をさせてもらいました。

二日酔いで会社に行かないといけない場面では、臭いをケアすることで、周囲の人に不快な想いをさせないようにしましょう。

早退をするのも一つの方法

もしあなたが二日酔いで出勤して、周りの人に二日酔いであることがバレずに普段通りの仕事ができるのであれば、気合いで乗り切ることができるかもしれません。

しかし、周囲の人に二日酔いであることがバレたり、仕事ができないような状態であれば、むしろ早退した方がよいこともあります。それは、周囲の人の士気に影響が出たり、お客さんに迷惑がかかったりするためです。

これは、ほかの人が二日酔いで仕事に来ることを考えれば理解できると思います。隣の人が吐き気や頭痛をなんとか我慢しながら働いていたり、会社で吐くのを見たりすると、「そんなにしんどいなら早く帰れば」と言いたくなるでしょう。

また、社内だけの問題だけでなくなることもあります。接客業の人であれば「あの人は酒臭い」というクレームが発生しかねません。そうなると会社の信用問題にもなってきます。

このように、二日酔いで出勤すると会社に大きな迷惑がかかる可能性もあります。正直に理由を伝えて、早退をしたり、午後から半休をもらったりするのも一つの方法であることを覚えておきましょう。

二日酔いで仕事を休む場合の注意点

ひどい二日酔いになってしまうと、どうしても仕事に行けないような場面もでてきます。例えば、車で出勤しないといけないけど、明らかにアルコールが残っている場合は、出勤は困難です。

また、そのような状態で出勤したとしても、まともに仕事ができるとは思えません。集中力が低下しているので、普段ならしないようなミスをする可能性が高くなります。

このようなときは、罪悪感があるかもしれませんが、仕事を休む方がよい結果につながることもあるでしょう。では、二日酔いで仕事を休むときにはどのようなことに注意しなければならないのでしょうか。

休みの連絡は早ければ早いほどいい

シフトが決まったあとに飲み会の予定が入ったり、急に友人と飲みに行ったりする場面は多いと思います。なかなかシフトが決まる前までに、飲み会の予定を全て決めることはできません。

もし「明日は起き上がれないだろう」と思うのであれば、前日の時点で休みの許可を取る必要があります。

また、二日酔いに限らず、当日の朝に急遽休みを取ることは珍しいことではありません。ちゃんと休むことを伝えれば、ずる休みにはなりません。

私は病院で働いているので、周りには看護師が多いです。看護師は多くが共働きなので、子供が熱を出したときなどは急にメンバーが変わっていることもあります。

このときは代わりに出勤できそうな人にお願いしなければなりません。そして、できるだけ早く勤務が変わることを会社に報告する必要があります。

私の知り合いで、管理職についている人に話を聞くと以下のような話をしてくれました。

休みを取ること自体は問題ではない。ただ、その場合は、少しでも早く連絡をしてほしい。そうでないと、仕事の予定を組み直さないといけない場合に対応が遅れてしまう。

また、現在はほとんどの人が携帯電話をもっているので、メールで休みの連絡をすることもあると思います。上司の考え方によっては休みの連絡は電話でなければならないこともあるので、臨機応変に対応するようにしましょう。

会社員であれば、仕事はあなた一人でやっているわけではありません。必ず同じ職場の人と協力して仕事をしています。仕事を休むときには、職場の人への影響も考え、少しでも早く連絡をする必要があります。その際には、あなたがやる予定だった仕事内容をちゃんと申し送り、滞りなく業務ができるようにしなければなりません。

一番いいのは、事前に休みをとっておく

あらかじめお酒をたくさん飲むことがわかっているような場合は、事前にその翌日の休みを申請しておくのが確実です。それはシフトを決めるような会社であれば、シフトが最終決定する前が一番いいです。

元々与えられている休みの日数のやりくりで何とかなるのであれば、それで問題ありません。私も、あらかじめ飲み会の予定がわかっているときは、その翌日の休み希望を出すことが多いです。

しかし、他の日もしっかり休みたい場合は有給を使用することになります。もし有給を使用するのであれば、場合によっては上司の許可が下りないこともあります。下に、就業規則の一例を示しています。

従業員が年次有給休暇を取得するときは、原則としてその月のシフト決定前までに、所定の手続きにより、会社に届出なければならない。

この例であれば、原則はシフトが決定する前までに申請です。もちろん突発的なケガなどの場合は例外として認められることはあります。当然会社によって就業規則の内容は異なるので、あなたの会社の就業規則の内容を確認しておくとよいでしょう。

このように、就業規則に則って有給とることで、次の日のことを気にしないでお酒を飲むことができます。

二日酔いで仕事を遅刻してしまった場合はどうなる?

二日酔いで朝起きる時間が遅くなることはあります。私も気持ち悪くて、布団でゴロゴロしていると、そのまま二度寝をしてしまい、気づいたら時間がギリギリだったことが何度かあります。

もし寝坊して、遅刻してしまった場合には、その後どのような処分をされるのでしょうか。

二日酔いで遅刻すると、退職に追い込まれることもある

目が覚めた時点で、勤務開始時間を超えているとどうにもなりません。そして二日酔いで遅刻をすると、場合によっては退職に追い込まれるようなこともあります。

下に、実際にあったニュースの内容を載せています。航空会社の機長が二日酔いで乗務できず、諭旨退職処分になった事例です。

諭旨退職では、懲戒解雇とは異なり、自発的な退職として扱われます。しかし、この例の場合は、懲戒解雇と実質同じと考えてもよいのではと思います。

この事例では、実際に何時に出社したのか、そもそも出社できたのかなどについての詳細はわかりませんが、余裕をもって連絡していなかったのは間違い無いでしょう。

また、この事例の場合は、会社だけでなく、飛行機の利用者にも迷惑がかかっています。

このように、遅刻をすると多くの人に迷惑をかけてしまうこともあります。そのため、厳しい罰則を科せられることもあります

処分がない場合も多いが、信頼を失う

私はアルバイト時代に、一度だけ二日酔いで遅刻をしたことがあります。

このときは朝10時からのバイトでしたが、目が覚めたら10時半でした。飛び起きて、急いでバイト先に向かい、何度も嘔吐をしながらつらい1日を過ごしました。

もちろんそのときは、店長からお叱りを受けました。そして、その後は毎回のように前日に飲み過ぎていないかをチェックされるようになってしまいました。完全に信用を失ってしまったのです。

私の周囲の人も、二日酔いに限らず、遅刻すると上司から厳重注意を受けています。しかし、その後の処分については、何もなかったという人が多かったです。それはアルバイトでも正社員でも同じでした。

「今後は気をつけるように」と指導されるだけで、減給になったり、ボーナスをカットされたりという人は、私の周りにはいませんでした。

しかし、本人には直接言わなくても「あの人は二日酔いで遅刻をした人」というレッテルを貼られます。そしてその後どんなに仕事で成果を出しても、そのレッテルがはがれることはありません。

私もバイト先の人と今でもたまに会いますが、今会ってもその当時の話をされます。

改めて言うようなことではありませんが、社会人として遅刻をしてはいけません。そして、もし自己都合で遅れてしまうようなことがあれば、少しでも早く職場に連絡するようにしなければなりません。連絡をしないとサボるのと同じです。

まとめ

ここでは、もし二日酔いで仕事に行く場合、何に気をつけなければならないか、仕事を休む場合はどうするのがよいか、遅刻するとどうなるのかについて説明しました。

記事に書いた内容は、社会人として常識的な話ばかりです。言われなくてもわかっている人がほとんどだと思います。

二日酔いで仕事に行くと、会社の人だけでなく、お客さんにも迷惑がかかることがあります。

また、二日酔いで休む場合は少しでも早く職場に連絡をするようにしましょう。無断欠勤をしてはいけません。

そして、二日酔いで遅刻をするのは社会人として失格です。場合によって、厳しい処分を科せられることもあります。

当たり前のことですが、そもそも仕事がある前の日に二日酔いになるほどのお酒を飲むことが間違いです。お酒を飲むとしても、二日酔いにならないような工夫(量を減らす、サプリメントを摂取するなど)をするようにしましょう。