あなたは献血を受けたことはあるでしょうか。ショッピングモールや駅前にある献血センターの前を通ると「血液が足りていません!献血をお願いします!」と大声で呼びかけをしているのを聞いたことがある人は多いと思います。

献血は最短で2週間に1回できるので、私は一時期は2週間に1度、開店と同時に血液センターに行っていました。

私は、基本的には体調がよい時に献血に行きます。前日ちょっと飲みすぎて体がだるいくらいでは気にせずに行っていました。

では、二日酔いの時に献血に行っても大丈夫なのでしょうか。

また、献血が終わって夜にお酒を飲んでもよいかを質問すると「酔いが回りやすいので、控え目にして下さい」と言われます。なぜ献血の後は酔いが回りやすくなるのでしょうか。

今回は、二日酔いで献血を受けることができるのか、献血を受けた日にお酒を飲むとどのような影響が出るのかについて説明していきます。

二日酔いの時は献血を受けることができない

献血に行くと、まずは受付でいくつか質問されます。就寝時間、何時に食事をとったか、最近海外に行ったかなどです。他にもタブレット端末を使って多くの質問に答える必要があります。もちろん、回答内容によっては献血を受けることができません。

質問はたくさんありますが、当然ですが質問の内容に「今日は二日酔いですか?」というものはありません。その代わりに、タブレットで実施する質問の最初に体調は良好ですか?と問われます。ここで「いいえ」を選択すると献血を受けることができなくなります。

二日酔いということは、明らかに体調は良好ではありません。したがって、二日酔いの時は献血を受けることができません

二日酔いかどうかを含め、明らかに体調が悪そうな人以外は見た目では判断できません。献血前に血液検査をしますが、二日酔いかどうかは血液検査でもわかりません。したがって、二日酔いかどうかは自己申告になります

では、なぜ二日酔いでは受けることができないのでしょうか。これは、献血中や献血後に、さらに体調が悪くなる可能性があるからです

献血では血液が少しずつ抜かれていきます。その時は赤血球や血小板と同時に、血液中の水分も同時に抜かれます。したがって、徐々に脱水状態になってしまうのです。

ちなみに、二日酔いの時は体が脱水状態になっています。アルコールには尿の量を増やす作用があり、お酒を飲むと体の水分が減ります。お酒を飲むと普段よりもトイレに行きたくなるのはアルコールを飲んだ影響です。

このような状態で献血を受けると、脱水がさらに悪化してしまい、献血により体調が悪化してしまうこともあります。そのような事態を避けるためにも、血液センターでは二日酔いでの献血を断っています。

お酒を飲んでいると献血を受けることができない

お酒を飲んだ状態でも献血を受けることはできません。お酒を飲んだ当日は献血ができないので、朝お酒を飲んで夕方献血に行くこともできません。血液センターによっては、下のようにホームページに明記しているところもあります。

なお、先ほど解説した二日酔いの場合についても、献血を受けることができないと書かれています。

引用:日本赤十字社 東京都赤十字血液センター

お酒を飲んで献血を受けることができない理由も二日酔いの時と同じです。献血より脱水が進んでしまい、体調が悪くなったり、ふらつきや転倒が起きやすくなったりする可能性があるからです。

血液センターは日中しか営業していません。お酒を飲むのは夕方以降だと思うので、飲酒した状態で血液センターに行くことはまずないと思います。

血液センターの方に伺うと、次のように話してくださいました。

朝献血に来られた方で「昨日は夜2時までお酒飲んでたけど大丈夫かなあ」などと聞かれることがあります。

お酒を飲んで献血までに何時間空けないといけないかについては、明確な基準はありません。しかし、このような場合は本人と相談して、断る場合が多いです。

もちろん前日に軽く晩酌をする程度であれば全然問題ありません。

二日酔いの場合もお断りしていますが、本人から申告がないとこちらでは二日酔いかどうか判断できません。

献血前に血液検査をしますが、血液検査では二日酔いかどうかはわかりません。

また、ショッピングモールなどで献血のイベントを実施すると、二日酔いの人やすでにお酒を飲んでいる人が稀に来られます。このような場合も丁重にお断りしています。

このように、お酒を飲んだ後や、二日酔いの時は献血を受けることができません。献血にはお酒の影響がない時に行くようにしましょう

献血をした後の注意点

献血が終わった時は「足元気を付けて下さいね」と必要以上に心配されたり、トイレにも「トイレは座ってしましょう」という張り紙が貼ってあったりします。

これらは、脱水や、血液が減ったことによる貧血が原因で、めまいやふらつきが起きないように注意喚起をしています。

献血の後にやってはいけないこと

献血後については、いろいろやってはいけないことを指示されます。特に注意が必要なのは運動です。その理由は、献血の後には脱水になっているからです。

私は趣味でプールで泳ぐことがあります。一度だけ献血直後にプールに行って、普段通り泳いだことがありますが、かなり危なかったです。

しばらく泳いでいると頭がクラクラしてきて、体に力が入らなくなりました。体力には自信がありましたが、それ以降は献血をした日に運動をするのを控えるようになりました。

このように献血をした後の運動は危険な行為なので避けなければなりません

お酒を飲むと酔いが回るのが早く、二日酔いになりやすい

献血センターの方に、献血当日の晩酌について伺うと「いつもより酔いが早く回ってしまうので、控えめにするようにして下さい」と言われます。

これにははっきりとした理由があります。それは、献血の後は体が脱水状態になっているからです

アルコールには尿の量を増やす利尿作用があります。お酒を飲むと日中と比べてトイレに行く回数が増えると思います。これはアルコールによって尿の量が増えるためです。

この利尿作用が、脱水をさらに悪化させてしまう可能性があります。そうなるとアルコール濃度が通常よりも上がってしまい、酔いやすくなります。

このように、献血を受けた日は体が脱水状態なので、酔いが早く回り、二日酔いにもなりやすいです。献血を受けた日は休肝日にしてもいいかもしれません。

まとめ

ここでは、二日酔いで献血を受けることができるのか、献血を受けた日にお酒を飲むとどのような影響が出るのかについて説明してきました。

まず、献血は輸血のための血液を確保するための唯一の手段です。無料でできる社会貢献なので、体調がいい日は献血に行くのをお勧めします。

しかし、二日酔いの時は献血を控えましょう。献血によって二日酔いが原因の脱水状態がさらに悪化してしまい、体調を崩してしまう可能性があります。

また、脱水の影響はアルコールやアセトアルデヒドの分解にも影響を及ぼします。つまり、献血をした後にお酒を飲むと、普段よりも酔いが回りやすく、二日酔いにもなりやすいです。

献血を受けた日はしっかりと水分を補給して、体を休めるようにしましょう。